ダニとは何か?

秋は喘息、皮膚炎、鼻炎、結膜炎等のアレルギー性疾患が引き起こされやすい時期です。

ダニは微小な節足動物であり、家の中のほぼどこにでも存在します。

室内にいるダニの80%以上はヒョウヒダニです。ダニはアレルギーの原因といわれています。ヒョウヒダニのアレルギーの陽性率(アレルギー検査で陽性を示す割合)は、80%以上となっています。

また、小児喘息の原因の50〜80%がダニアレルゲンです。ダニの死骸やフンが細かい粉末となって体内に侵入すると、喘息、皮膚炎、鼻炎、結膜炎などのアレルギー性疾患を引き起こす可能性があります。

 

ダニの生態

ダニは湿度と温度が高い環境を好み、特に布団やマットレス、カーペットなどに生息します。これらの場所はダニにとって理想的な繁殖地となります。

ダニは温度が約25〜30℃で湿度が約60%以上という高温多湿の条件を好むため、温かく湿気が溜まりやすい布団内はダニの増殖に理想的な場所です。特に梅雨と夏の期間は注意が必要ですが、冬場でも暖房や加湿器の使用で、同様に高温多湿の状態が生じる可能性があり、注意が必要です。

参考:福島県HP「ダニを増やさないために」

参考:https://www.city.kumamoto.jp/hpKiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=21347&class_set_id=2&class_id=166

ダニの種類と大きさ

ダニは世界中のいたるところに生息し、50万種いると言われています。その大半が、目に見えないほど小さいのです。環境に適応する力が非常に高く、特に温暖で多湿な人間の住む環境は、ダニにとって快適です。繁殖に適する条件が重なってしまうと、150万匹ものダニがいることもあります。

ダニがいるかを確認する方法

簡易検査キットで確認ができます。ベッドやソファ、カーテンなど、ダニが生息する場所にキットを設置しておくと、内部の誘引剤がダニをおびき寄せます。しばらく置いた後、付属の専用ルーペでキットの中を見れば、ダニがおびき寄せられたか確認できます。さらには「ダニAIアプリ」をスマートフォンにダウンロードし、キット内の画像を撮影すれば、ダニの数や種類を解析できます。

ダニ対策の具体的方法(寝具)

ダニを防ぐためには、いくつかの効果的な方法があります。

洗濯・掃除

寝具(ふとんやベッドなど)は、人の体温で30℃前後に保たれ、寝汗などで湿気がこもりやすくなっています。さらに、人体から自然とフケやアカなどが落ちるため、エサにも困りません。

「1gのフケ・アカがあれば、約300匹ものダニが生きられる」ともいわれており、ダニにとって寝具の中は生息するのに非常に適した環境です。また、布団のように繊維が密集している場所は、ダニが隠れる場所が多数あるということも発生しやすい理由のひとつです。

さらに、ふとんと床の間に湿気が溜まることも、ダニが増えやすくなる要因です。

シーツやカバーはこまめに交換して、布団乾燥機も活用すると良いでしょう。

このように、寝具のダニ予防には、洗濯・掃除でダニのエサとなるフケやアカを除去し、しっかり乾燥させることが重要です。

ダニ対策

1日1回は天日干しをして、ふとんを乾燥させることが理想です。

マットレス(床に直接、ベッドの上に置いているに関わらず)も風通しをすることが重要です。週に1度はマットレスを立てて干すことが理想ですが、干せない場合は窓を開けて風通しを良くするだけでも効果が期待できます。

ダニ駆除サービスの利用

自分で対策を行うことが難しい場合、「走るふとん乾燥車」を利用することも一つの手段です。プロの技術と機材を使って、徹底的にダニを駆除できます。

寝具をご家庭できれいに洗濯・消毒しても・・・

・体臭 ・カビが発生 ・糞尿の臭い ・ホコリが付着 ・綿や羽毛が圧縮

・ダニや雑菌等が繁殖 etc

良質な睡眠をとるには、高温の加熱乾燥で寝具の中まで清潔に保つ必要があります。